今日は父の日です。
まぁ普通の日です。
上甲監督の本。
完読しました。
通勤時間のわずかな時間で読んでいるので、
時間がかかるのですが、
その中で忘れられないシーンがあったので書きます。
県予選準々決勝。
最終回、3点ビハインド2死の場面。
バッターは両親が他界した選手でした。
ツーストライクに追い込まれ、
誰もが敗戦を覚悟した時、
上甲監督はタイムをかけてその選手に言いました。
上甲監督「天国にいるお父さん、お母さんところへ向かって打ってこい」
すると、彼はセンターオーバーの同点タイムリーヒットを打った。
彼は練習でも外野の頭を超すような選手ではなかったそうです。
そして、サヨナラ勝ち…。
映画みたい。
私はこういう話に弱い。
もし自分がそう言われたら泣いてボールが見えないと思う。
例えホームランバッターだとしても打てないと思う。
でも、死球でもぜったい塁に出てやると思う。
高校野球に限った話ではないけれど。
感動秘話は野球に多い気がします。
高校生で理由はわかりませんが両親が他界している。
でも、野球を必死で続けている。
そんな彼に野球の神様が、
いやお父さんお母さんが与えたくれた力。
決して奇跡なんかじゃない。
彼にきっかけをくれた上甲監督は亡くなって今はいません。
素晴らしい監督さんだったんだな、と本を読んで思います。
父の日で思うことは、
子供に感謝してもらう日なんかではなく、
父として子のために何をしてやれているのか?
ちゃんと父をやっているか?
改めて自分自身に問う日なのかもしれないと思いました。
自分はまだ天国にはいないから、
まだ子にやってあげられることはあるんだと。
幸せなんだと思う。