野球少年物語

野球をもっと好きになる。一生懸命頑張る野球少年の物語

「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦い、敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む」

最後の市内の大会。

準決勝戦

完敗でした。

 

孫子の兵法に

「勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦い、敗兵は先ず戦いてしかる後に勝ちを求む」

という言葉がある。

 

私的に超意訳をすると

「勝つチームは勝つ状況(=態勢や気持ち)を作ってから試合に臨む、

負けるチームは試合を始めてから勝とうとする(=準備が出来てない)」

つまり、試合の前から勝敗は決していた、という事です。

もちろん、相手の方がレベルが上です。

我々は挑戦者です。

ただ、どういう気持ちで試合に臨んだのか、

本当に勝ちたいという強い気持ちで試合に入ったのか。

一つ一つのプレーに丁寧に、真剣に試合をしたのか。

まったくわからない。

単に今日試合があるから試合をした、という入り方をした。

それじゃ、勝てないよ。

 

私は「悔しい」という気持ちより

「がっかり」という気持ちが強かった。

去年、秋季大会で一回戦負けした時、

正直、最後のミーティングで悔しくて涙が出そうだった。

この子達(現中学1年生のOBたち)と一緒にもっと野球がやりたかった。

そう心の底から思った。

 

しかし、今日は泣けなかった。

試合する前からなんとなく結果はわかっていたから。

個々の成長はちらほら見られたけれど、

チームとしての成長が全く見られないから

「悔しい」よりも「がっかり」だったんです。

なぜなら、そういうプレーが散見されたから。

最後まで1塁まで全力疾走しただろうか。

最後まで一生懸命ボールを追ったただろうか。

その1つのプレーが実は次のプレーに活きるってことを知ってほしい。

私には一生懸命やっているようには見えなかった。

だから悔しくもない。

だからがっかりしている。

これが初めてじゃないから。

私が知っている限り、公式戦では今年三度目ぐらいのがっかり。

 

野球の技術よりも人としての成長をみたかった。

私は道具の整理や挨拶をうるさく言っていた。

うざい、かもしれない。

たしかにうざいでしょう。

それがなんだと言うんだ。

野球が上手い下手よりも

社会に出た時にどういう人間であるか

それを子供たちに伝えたい。

試合の勝ち負けがどうとかじゃない。

個人がどうとかじゃない。

チームとしてどういう気持ちで戦ったかだ。

自分に対してもがっかりだ。

こういうチームにしてしまったのかと。

自分は何をやっているのかと。

反省しかない。

 

今朝、息子には副主将は飾りじゃない。

自分から率先して声を出してチームを引っ張れと、言いました。

f:id:bluelion1227:20201011195529j:plain

息子は4番ショートでした。

それだけ聞くと、なんかスゲーという感じですが、

大したことはありませんでした。

ただ、4番目に打つだけの選手でした。

凡人28号はただ努力するしかない。

今日の個人の結果は残念…。

守備機会もほとんどなく。

 

そして、息子は今日の試合で投げなかった。

息子はピンチになったら自分が投げると思っていたらしい。

しかし、登板機会がなかったです。

試合後、チーム練習が終わった後に、

家の近くの公園で投球練習がしたいと言いました。

「もっと投げたい、もっとレベルを上げたい」と。

40球程度ですが、投球練習をしました。

ゴロ捕球、ショーバン捕球の練習も。

野球をもっと上手くなりたいという気持ちは失われてないらしい。

それなら私が疲れてようが暗くなろうがとことん付き合ってやる。

もっともっと努力します。

明日から、いや今から出直します。