野球少年物語

野球をもっと好きになる。一生懸命頑張る野球少年の物語

バイブル

バイブル。
聖書。
(その方面で)権威のある価値の高い書物。

競技者必携2019もそれといれると思います。
そのバイブルの一部が改訂されました。

競技者必携2019の一部改正について
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1 試合での投球数制限について
1日70球以内とする。

2 練習での全力投球数について
野手も含めて1日70球以内、週に300球以内とする。

3 練習について
1週間に6日以内、1日3時間を超えないこととする。

4 試合について
練習試合を含め、年間100試合以内とする。

5 選手の障害予防のための指導者へのガイドライン
① 試合をしないシーズンオフを少なくても3ヵ月をもうける。
② 練習前後のウォーミングアップ、クーリングダウンは少なくともそれぞれ20分以上行う。
③ 複数の投手と捕手を育成する。
④ 選手の投球時の肩や肘の痛み(自覚症状)と動き(フォーム)に注意を払う。
⑤ 正しい投げ方、肘に負担をかけないための投げ方への知識を高める。
⑥ 選手の体力づくりに努める。
⑦ 運動障害に対する指導者自身の知識を高める。
⑧ 勝利至上主義から育成至上主義への学童野球のイノベーション
⑨ 医師の検診結果への充分なる対応をしていく。
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だそうです。

先日書いた10の提言よりかはわかりやすい。
で、私の勝手な感想を書きます。
勝手な戯言です。
批判ではありません。

1 試合での投球数制限について
1日70球以内とする。
→これはすでに周知されてます。
今年度の大会から実施されます。

2 練習での全力投球数について
野手も含めて1日70球以内、週に300球以内とする。
→各個人でカウントするのは難しい。
全力投球はどの程度を指すのか。
各チームの自主性に任せる?

3 練習について
1週間に6日以内、1日3時間を超えないこととする。
→練習の範囲はどう定義するのか。
自主練は含まれないのか。
各個人でカウントするのは難しい。
各チームの自主性に任せる?

4 試合について
練習試合を含め、年間100試合以内とする。
→これは実施できると思う。
各チームの自主性に任せる?

① 試合をしないシーズンオフを少なくても3ヵ月をもうける。
→難しい。
学童野球はプロ野球みたいに団体全体のシーズンオフがあるわけじゃない。
冬にも大会はあるし、各チームごとにバラバラに三か月間取るのか。
そもそも三か月「間」なのか合計で三か月なのか。
また「試合」とは練習試合も含めて試合なのか?
「4 試合について」で練習試合を含めてとあるから
公式戦を指すのか?
いろんな解釈ができる。
まるで野球のルールブックのようだ。

個人的には「練習試合を含め、年間100試合以内とする。」だけでいいのは?
試合を三か月しないと、子供たちは何のために練習しているのかわからなくなる。
奇跡のレッスンでボビーは言った。
「試合で経験を積み、練習で上手くなる」
勉強で言うなら試合は試験(テスト)で
練習は日々の学習(実験)なんだと思う。
試合ばっかりやっても上手くならないのはみんな知ってます。
しかし試合をやらないと経験が積めません。
うちの息子は4年間野球をやっていて、
試合数は累計で150試合ぐらいやってます。
でも、いまだに一打席目は緊張して足が震えるそうです。
経験があってもこうなんです。
それを一年間の1/4の間に試合が無いのは厳しい。
また子供たちも試合が無くてがっかりするでしょう。
せめて一か月かな。

② 練習前後のウォーミングアップ、クーリングダウンは少なくともそれぞれ20分以上行う。
→やった方がいい。
アップはどのチームもやっているでしょう。
うちは特にキャッチボール前に肩を肘のウォーミングアップをしています。
またクールダウンもやってます。

③ 複数の投手と捕手を育成する。
→大賛成。
これを踏まえて練習試合こそ球数制限を厳しくするべき。
例えばピッチャーは35球とか。
キャッチャーの返球は1回につき0.5球と換算し、
キャッチャーがピッチャーを行う場合、球数に加算する。
単なるアイディアですが、
こうすると嫌でも投手や捕手を複数育成するしかなくなる。
肩のいい選手はピッチャーとキャッチャーを兼務しているケースが多いはず。
肩がいいからピッチャーまたはキャッチャーという思い込みとかで
ポジションを決めるのではなく、
いろんなポジションを経験する機会を与えることができる。

④ 選手の投球時の肩や肘の痛み(自覚症状)と動き(フォーム)に注意を払う。
⑨ 医師の検診結果への充分なる対応をしていく。
→やった方がいい。
各市町村の医療機関と連携して、
年に一回、大会の開会式の後に肩や肘のメディカルチェックをやるとか。
そういうことをやっているところもあるんじゃないかな。
ライオンズアカデミーはやってたし。

⑤ 正しい投げ方、肘に負担をかけないための投げ方への知識を高める。
⑥ 選手の体力づくりに努める。
⑦ 運動障害に対する指導者自身の知識を高める。
→「野球」の詳しい指導者だけでなく、
運動機能全般に詳しいトレーナーの運動教室とか。
他の団体と連携できないかなぁと思う。

⑧ 勝利至上主義から育成至上主義への学童野球のイノベーション
→試合に勝つこと以外に表彰される仕組みを考えたらどうでしょう。
宮本慎也杯の表彰には以下のようなものがありました。
各試合毎に、ファインプレーだけでなく、コーチャーやボールボーイ、声出しなどで一生懸命チームに貢献していた選手に「宮本慎也賞」として「宮本慎也サインボール」を授与する。」
野球はグラウンドでプレーしている選手だけじゃない。
優勝したチームだけが表彰されるんじゃない。
一生懸命プレーしたら褒めてほしい。
素晴らしい表彰を設定されていると思います。

これらガイドライン言いっぱなしにするんじゃなく、
みんなでアイディアを出し合って、
「子供たち」とって良い方向に持っていく。
その一助になれたらと思います。
また、ガイドラインが世間やマスコミに向けたものでなく、
子供たちのためであることを切に願います。

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そう言えば、やっと買いました。
漫画「キャプテン」全15巻。
私にとって野球のバイブルはこれ。
まさに私が少年だった昭和40~50年代の頃の野球が詰まっている。
谷口キャプテンが今の少年(学童)野球の現状を見たら、
どう思うだろうか……。
まぁ至近距離のノックを素手で捕らせる練習をしたら
SNSで拡散されて一発アウトだろうな(苦笑)