野球少年物語

野球をもっと好きになる。一生懸命頑張る野球少年の物語

キセキ

長い一日でした。
長かった。
朝から低学年大会の表彰。
一旦、グランドに戻って練習。
13時からジャビットカップの予選。
試合後に練習。
くたくたでしたが充実した一日でした。

取り合えず天気が持ってよかった。
朝、息子をたたき起こして学校に集合。
閉会式に出席するため会場に移動。
低学年大会の表彰が行われました。
息子はじゃんけんに勝ってトロフィーを受け取る役割をゲッツ。
満面の笑みでトロフィーを受け取ってました。
もちろん、優勝チームの授与式もあり、
うらやましくもあり、悔しくもあり、
また、そのチームが午後のジャビットの一回戦の相手です。

閉会式の後、グランドに戻って練習。
息子たちはバッティング練習と外野ノックを受けました。
相変わらずフライを捕るのは好きみたいです。
Bチームでは外野手がメインでしょうから
しっかり強い外野フライを捕れるようになってほしいと思います。

試合開始が近くなったので試合会場へ向かいます。
お昼を食べて試合前の準備をします。
天気もなんとかもちそうです。
風がなく少し蒸し暑かったです。

試合の相手は全日本予選で優勝し、市の代表として都大会に出たチームです。
全日本予選では準決勝であたり、16対7の大差で負けました。
また低学年ですが、我々が低学年大会でさよなら負けを喫したチームです。
ある意味、因縁の相手です。
負けたくない。

そして、ごめんなさい。
私は負けると思ってました。
たぶん、私だけでなく周りの人たちも
我々のチームが負けると思っていた人が多かったと思います。
それぐらい格上の相手です。
高学年監督も前日「奇跡を起こせ」と言っていました。
それぐらい格上の相手です。
二度言ってしまいました。

息子はベンチ入りしてましたが試合には出ませんでした。
息子は一塁コーチャーで頑張ってました。
息子の話は今回はどうでもいいです。

我がチームは後攻でした。
今までサヨナラ勝ちをされていたので
後攻というのはよかった。
そして、試合は何が起こるかわかりませんね。
最終回までリードしていました。
これだけでもキセキだな、と思いました。
ファインプレーがいくつもでました。
感動しました。
正直、これで逆転されて負けても悔いはない。
そう思える好ゲームでした。

そして最終回の表に2点差を追いつかれ同点。
さすが全日本予選優勝チームです。
その裏、三者凡退。
苦い過去がよみがえります。

延長、タイブレーク
ノーアウト満塁からスタートです。
相手チーム。
2点。
無失点が望ましいですが、
まずますだと思います。
ノーアウト満塁で2点は少ないです。
セーフティーリードではない。
しかし、満塁のケースはゲッツーもあるので
その裏に得点ができるかどうかはわからないので安心できません。

その裏。
イムリーツーベースを打ち、2点。
同点。
私は思わず痛めていた右腕を上げガッツポーズをして、
激しい痛みが右腕に走り、もんどりを打つ。
さらにノーアウト三塁、二塁。
一打サヨナラのチャンス。


内野のボテボテのゴロ…。
三塁ランナーがホーム突入。
サードがホーム送球。
送球が若干逸れる。

アウトか…。

セーフか…。



セーフ!

サヨナラ!

劇的サヨナラ勝ち。
でした。

感動しました。
格上のチームにサヨナラ勝ちしました。
我々は決して強いチームではありません。
相手チームは万全ではなかったかもしれません。
でも勝負は勝負です。
大番狂わせ。
大方の予想を覆した勝利です。

低学年大会準決勝でサヨナラ勝ちされ、
悔しい思いをしましたが、
その同じチームを相手に高学年がサヨナラ勝ち返しをしたのは
申し訳ないですが、気持ちがスッとしました。
やり返した。
負けてばかりじゃね。
高学年チームの監督、コーチ、保護者の皆さん。
おめでとうございます。
たかが一回戦ですが、価値ある勝利です。
本当に感動しました。
そしてごめんなさい。
負けると思ったなんて恥ずかしい限り。
子供たちを信じないとだめですね。
次もあります。
頑張りましょう。